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第2部 運命の出会い

独立から株式会社ひまわりライフ設立まで

No.09法人化。下請けからの脱却宣言。「外構工事」1本で食っていく!

2003年、有限会社ひまわり造園土木を設立。

法人化の際に浦﨑さんが目指したのは、下請けからの脱却と、B to C、つまり個人のお客様に直接サービスを提供することだった。下請けの仕事を残していたら甘えが出てしまう。収益の柱でもあった電気設備工事会社の下請け業務部門をなくし、ただ同然で命がけでノウハウを学んだ「外構工事」1本でスタートした。

同年、展示場もオープン。

いち早くCADを導入し、ホームページも開設した。

2006年2月、株式会社ひまわり造園土木へ組織変更。資本金は1,000万円。

この年5月から会社制度が改正され、資本金1円でも会社が設立できるようになったが、浦﨑さんは、あえてその前の制度のもとで株式会社を設立したかった。資本金1,000万円の値打ち。取引先が謄本をみたときに立派な会社だと思ってもらえるように。

株式会社にしてからは、投資して大きな事業展開ができるようになった。

売り上げも着実に伸び、地域ナンバーワンの外構工事会社へと急成長して行った。

順風満帆。

しかし、名が売れると、足を引っ張る勢力も出てくるのが世の常。

嫌がらせや脅し。対応に追われ仕事にならない日々が続いた。

ピカピカの展示場が何者かにペンキをばらまかれたこともあった。

浦﨑社長、当時30歳。まだまだ未熟だった。びびって、嫌になって、落ち込んで、ブログも閉じた。傍目にも分かるほど、どんどん痩せていった。

「ずっと職人でやってきて、社長になって、会社が有名になって。ちょっと調子に乗っていたんです、今思えば。脇が甘くなって、つけいられたんです」

怖さに屈することなく、反社会性力は排除するという毅然とした態度が必要だ。

浦﨑さんは気持ちを強く持ち、顧問弁護士をつけたり、組織を整えたりして、難局を乗り越えていく。

この1年後の2009年、社名を株式会社ひまわりライフに変更。

「1からやり直し!」浦﨑さんの更なる挑戦が始まった。

取材・記事 増田ゆきみ (出版社・ライター)