「安全管理=営業力」、これは、ひまわりライフの企業理念でもある。
17歳でこの業界に飛び込んだ浦﨑社長の体に刻み込まれた「安全」の二文字。
阪神・淡路大震災では大事な人が亡くなったことも見てきた。仲間が怪我をすることも、危険な状況も何度も見てきた。だからこそ言える言葉。
「企業は、安全管理を考えることが繁栄につながる。デザイン力も必要だが安全こそすべてなんです。過去と現実というものを確実にやっておかないと、未来なんて切り拓くことができない。
僕があのパーティーで言いたかったのは、そこなんです。あの時にみんなに集まっていただいた理由というのは安全。安全を語るために集まっていただいたんです」
2018年には、台風の直撃を受けて、ブロック塀が倒れる被害を受けた。決して手抜き工事ではない。
「しかし倒れたことは問題であって、現場管理はどうだったのか、しっかりと理由を考えないと後がないんです。現場をコントロールできていたのか、書面で確認をとっていたのか、マニュアルは機能したのか、素材はどうだったのか。情報共有はできていたのか。僕はあの被害状況を見たとき、生きた心地がしませんでした」
いろいろ悔やまれることも多い。だが悔やむだけでは始まらない。
これからきちんしていくために何を注意して、どこに着眼していけばいいのか。
結果的に、会社に損失が出ないようにするにはどうしたらいいのか。
「そこが、去年の台風以降の半年間、考える期間だったというわけです。現場の職人さんたちをコントロールするために、自分たちがいる。しかし、それができなかったというのは僕の責任でもあるわけです。