早速、工事マニュアル『HARUKA』の作成に取りかかった。
「例えばお客様がうちの会社に来店をしてくれて、庭を作って欲しいんですとお問い合わせいただいたら、とりあえず庭を見に行くわけですよ。その時の確認すべきものとして、東西南北はどっちなのか、家はどういう向きで立っているのか、日の入り方はどうなのか、水道が今どこにあるのか、そういう細かいところをまず確実に行うと。
また、各部門の責任管轄が明確になるように、現場管理、現場監督なんかは特に、お客様から工事完了の承認のハンコをいただく、そういう所までやりました」。
情報共有と失敗しないための施工マニアル『HARUKA』は、「自分の家だと思って工事を進めます」という宣誓に、担当者は直筆で自分の名前を書き入れるところから始まる。
内容は実に細やかだ。
どういうふうに設計をしたのか、それを営業と共有する。
お客様とどういう内容の話をしているのか。ヒアリングシート、色ギメ、図面のチェック、チェックシート。
現場が始まってからはクレームのないように、必要なことをすべて具体的に書き込んでいく。
これが工事に渡っていく。施工時期、安全確認、現場のマナー、材料の数量、図面の貼り付け、職人の作業の検査項目。
そして、最後にお客様に工事完了のサインをしてもらう。
浦﨑社長は、「ここまでやっている会社はおそらくないと思う。そして、うちの会社はここまでしっかりとやっているんですと言う営業ツールでもある」と胸をはる。