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第8部 「バケーション」をキーワードにイノベーションを起こす

NO.35 兵庫県に完成したエクステリア展示場は、テーマパークのような楽しさ

自宅のお庭に「プール」のあるラグジュアリーな暮らし、建築士とタッグを組んでゼロから作り上げたオンリーワンの「エンターテインメントホーム」……これまで、誰も見たことのないような洗練された空間を次々と生み出し、外構、エクステリア、ガーデンリフォーム業界にイノベーションを起こし続けているひまわりライフの浦﨑正勝社長。世界中が新型コロナウイルスに翻弄された2年間だったにも関わらず、同社は大きく業績を上げてきました。この間、どんな取り組みをしたのでしょうか。また、コロナ後はどんな事業展開を視野に入れているのでしょうか。浦﨑社長に伺いました。

 

2021年11月、兵庫県稲美町に「ひまわりライフ」の全てがわかる「ひまわりリゾートエクステリア展示場」が完成。総工費8,000万円をかけ、浦﨑社長自らが設計デザインした展示場はまるでテーマパークのよう。

打ち合わせ用のおしゃれなコンテナハウス、3×7メートルの家庭用プール、ガーデンファーニチャー、プールサイドの大型ディスプレイ、冷暖房の設置も可能で室内のように快適に過ごせる全長7メートルのドームテント、木の香りが心地よいガス式サウナ、ジャグジー&東屋、魅せる物置がキャッチフレーズのマツモトモノオキなど、ワクワクが止まらない大人も子どもも楽しい桁違いのプライベート空間の数々。すべてが体験可能で、実際に見て感じて遊んでみる、そんな展示場になっています。

移転前、神戸市にあった展示場とは全く異なるイメージとなった新展示場。浦﨑社長によると、これには理由があると言います。

「ひまわりライフのエクステリア部門は『変わった』ということを、一瞬で感じてもらえる場にしたかったんです。コロナ禍のこの2年間で人々の生活様式も意識も大きく変化しました。これまで常識だと思って疑わなかった価値観も変化しました。

それによって、当社が提案し手がけてきた『プールのある暮らし』やオンリーワンの『リゾートホーム』などへの評価軸も変化し、より大きな案件を手がけ、実績を上げることができる会社へと成長してきました。
ここ2年で、会社の形態がガラッと変わったんです。
この状況に一番戸惑っているのは、実は社員かもしれません。
だから、展示場もイメージを一新させたかったんです。

それと、家族でここに訪れて、プールで遊んで、サウナを体験して、特に子どもさんには良い思い出を作っていただけたらいいなあと思っています。お客様の喜ぶお顔を思い浮かべながら設計していたら、どんどんイメージが膨らんできて、止まらなくなってこの展示場ができたって感じですね。作っている自分が一番楽しんでいましたけど」と話してくれました。

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取材・記事 増田ゆきみ (出版社・ライター)